アメリカでの「ウーバー」とは?

日本では飲食物のデリバリーのイメージですが、アメリカでウーバーと言ったら、個人ドライバーが車を出してタクシー代わりをしてくれるサービスのことです。日本では規制の関係上本来のサービスはありませんが、アメリカではとても一般的なサービスです。利用法やメリットを知り、現地で使えるようにしておきましょう。

ウーバーとは?

ウーバーは、アメリカに本社を置くギグエコノミー企業として世界中に革新的なサービスを提供しています。様々な種類のサービスを提供しておりますが、なかでもドライバーサービスは同社の代名詞的ともいえるほど知名度を持つようになりました。

日本においては、UberEatsが最も有名で、飲食物のデリバリーを全国で実施しています。また、実は日本の都市部ではウーバータクシーのサービスも提供していまが、法律上の規制があるため、あくまでも通常のタクシー会社とほぼ同じサービスを提供しています。

しかし、こうした規制がない世界中の多くの国では、ウーバーと言えば、タクシー会社のような専業の企業だけでなく個人が主となってタクシーサービスを提供するものとなっています。

具体的には、個人が自己所有している自動車を使って、顧客を迎え目的地まで乗せていくという形です。ドライバーも利用者も専用のアプリを使ってサービスを使います。

アメリカを始めとする各国では、自動車を持っている人が誰でも参加できて収入を得られるということから、大きな成長を見ています。利用者の側からしても、気軽にアプリで車を呼べるなどの良さがあり需要と供給のニーズが合致したサービスとなっています。

利用方法

ウーバーを利用するためには、必ずウーバーアプリをインストールしなくてはなりません。インストール後、簡単な登録作業をして決済のためのクレジットカード情報を入力します。これで利用を始められます。

実際に車を利用したい場合、アプリを開くとGPSを使って現在地の地図が表示されますので、地図上にウーバードライバーがいるかどうかを確認します。複数のドライバーがいる場合、一番早く来てくれる人や、ドライバーとしての評価が高い人、お気に入りの車に乗っている人などの中から任意で選ぶこともできます。

1.選択するとすぐにドライバーが待ち合わせ場所まで来ます。

2.双方でアプリを見せ合う、アプリに表示されている名前をチェックするなどして、お互いの確認をします。

3.車に乗り込んで目的地まで行きます。

アプリ上に、目的地までの推奨ルートが表示されますので、通常ドライバーはそのルートに沿って走っていきます。車がどの位置にいるかはGPSにてアプリ表示されますので、乗っている人も現在地などを確認しやすいのが特徴です。

4.決済はアプリに登録したクレジットカードでなされます。

その料金は、ウーバーのシステム経由でドライバーに支払われるという仕組みです。そのため、車に乗っている時に現金などで支払う必要はありません。

便利な点

まず、アメリカだとニューヨークやロサンゼルスなどの大都市ではたくさんのタクシーを見ることができますが、実は都市部以外ではタクシーはほとんどありません。そのため、移動手段の確保に困ることがあります。

その点ウーバーを使えば、気軽にどこでも車を呼べるため、タクシーがなくても困りません。

また、安全面でもメリットが高いです。まず、ウーバードライバーは住所氏名などの個人情報、そして車の情報も登録されています。利用の際には、確かに本人か、その自動車かをチェックすることができます。アプリ上でルート通りに走っているかを見ることができますし、支払いが不要なのでお金のやり取りもありません。

そのため、むしろ誰が運転しているか分からない流しのタクシーよりも安心できると考えて、あえてウーバーを選ぶ人も多くいます。

注意点

ウーバーはあくまでも個人がドライバーとなって運転をしていますので、どうしても運転技術や車内の状況が人によって異なるという注意点があります。とはいえ、車やドライバーについては評価機能がありますので、それをチェックしてドライバーを選べば安心です。

また、時間帯や場所によって、アプリを開いてもドライバーを見つけられないということもあります。利用者が集中する場所や、深夜の時間帯などは配車が可能となるまで待機しないといけないことも理解しておきましょう。

利用の際には渡航前に準備を

アメリカでウーバーを使おうと思っているのであれば、渡航前に準備しておきましょう。

準備と言っても、アプリをインストールして、クレジットカードを登録しておくだけです。

現地に行ってから急に車が必要となったという場面で、一からやるのは時間がかかってしまいます。登録するだけであればお金がかかるわけではありませんので、前もって準備をしてすぐに使える状態にしておいた方が安心です。

事前に予約することも可能なので、空港の到着に合わせてお迎えの車を依頼しておくというのも賢い使い方です。