ビジネスビジョンに対する考え方 その1

生活の為?それとも人生を楽しむ為?それともその両方?

幸せな人生を送るために、頑張って仕事をするのだと考える人がいます。
一方で、仕事そのものが自身の幸福の一つであるという考える人もいます。
仕事は仕事だと考える人もいます。
仕事は午前8時から午後5時まで、週40時間だと考える人もいます。
仕事は自己表現のひとつだと考える人もいます。

その通りです。仕事に対する考え方は人それぞれです。また、仕事の成功の定義も人それぞれです。

(本音と建前は、どの国にも、どの都市にも、世界中に存在しています。)

さて、このような前提のもと、今回はビジョンについてお話したいと思います。

ビジョンとは、その名の通り「見えるもの」です。

ただし、誰にでも見えるものではありません。超能力の様に、それを有している人や信じる人のみが見えるものなのでしょう。一般に、創業者や経営者たちが見る未来の予測、あるいは目指す場所のことを言います。

さて、例えば、ホームレスの方が道端で大声で「私は将来こうなります」と叫んでいたとしましょう。これもビジョンと呼べるでしょうか?本心からそれを見据えているのであれば、実はこれも立派なビジョンであり、そのホームレスは自分という事業の経営者です。(ホームレスも立派な職業と考えます。)

なぜ突然ホームレスの話を入れたのか、それは極論を聞いていただく為です。ホームレスが将来の夢を大声で語っていた場合、多くの人はそこに違和感を覚えるでしょう。実は、これはホームレスに限ったことではなく、立派な創業者や経営者も同じなのです。成功した後に耳にするから「素晴らしいビジョン」だと思われるのであって、最初のうちは周囲から見たらホームレスの夢物語と同じようなものです。その時点でビジョンは、自分以外の誰にも見えていないのです。

(孫正義氏が段ボールの上でビジョンを語った話は有名ですが、氏が成功を成しえていなかったら誰がこの話に見向きしたでしょう。)

私たちは、ビジョンとは、最初は関係者全員の誰も見えていない世界を周囲に努力して伝えるものだと思っています。努力をしない限り周りにビジョンは理解してもらえないものなのです。

当然、周囲の関係者に自信を持って見せ、また情熱的に語れるようでなければそれはビジョンであるとは言えないでしょう。

企業という組織には、考えの違う方が何人も集まっています。(冒頭で人の仕事や成功の違いについて書いたのはこのためです。)そのため、私たちは、経営にはビジョンの共有が不可欠だと考えています。ビジョンの共有により、全員が自分たちは何をやっているのか、また自分が何をすべきなのかを理解しやすいからです。

モチベーションの高い社員を特定するのは実質不可能です。その中で経営者が取るべき最善手は、モチベーションの高低に関わらず誰もが会社に貢献できる環境をつくることに他ならないからです。

宇宙のビッグバンくらいの熱意を持ったビジョンであれば、周りにびっくりされるような荒唐無稽な内容であっても、理解が得られ同じ未来をみることができるかもしれません。
私たちも常に熱意のあるビジョンを持ち続けたいと思うとともに、クライアント様の熱いビジョンを共有させて頂きたく思っています。

このブログでも、今後も定期的に、当社のビジョンとそれを関係者様にご理解いただくための夢を語ろうとおもいます。(他人には見えず共感することが難しいので、「夢」と表現してみました。)