アメリカの飲食業界への進出について

アメリカの飲食業界へ進出するうえで、その特徴や障壁を解説します。

ファストフードを中心として飲食業が盛んなアメリカは、飲食店の進出が有望です。

個人店のM&Aが頻繁になされているという違いもあり、日本食についての知名度が高いという利点を生かして進出を積極的に考えることができます。

アメリカの飲食業市場の規模と特徴

外食産業の割合

アメリカの飲食業は世界の中でも、他国を圧倒する市場規模を持っています。

その中でも大きな特徴は、特に外食産業が盛んであるということです。

例えば中国の飲食料市場の内訳と比べてるとその特徴がはっきりします。

2015年におけるデータでは、アメリカの飲食料業界全体の規模は186兆円であるのに対し中国は265兆円でした。

しかし中国ではこのうち殆どを生鮮品マーケットなどが占めており、外食産業となると上記のうち33兆円にとどまります。

一方、アメリカでは外食産業だけで76兆円以上、実に全体の4割以もの市場を形成しています。

M&Aにも適した外食産業

こうした特徴を見ると、日本からアメリカにM&Aなどをして進出するには、外食産業という分野は比較的参入がしやすい業界であるといえます。

なかでもファストフード分野の規模が非常に大きく、種類も店舗数も資金力でも他国を圧倒しているため、この分野を利用するという手も有効です。

日本と異なる点

もともとアメリカはM&Aが盛んで売る側も買う側もM&Aを積極的に捉えており、その中でも飲食店事業の売買、特に小規模飲食店の売買の割合が高いという特徴があります。

これは日本のM&A市場にはあまり見られないアメリカ特有の特徴であると言えます。

例えば、 日本では単にお店を畳んでしまうような、個人で経営の坪数も売り上げ規模も小さい飲食店が、普通に売却されていることも珍しくありません。

また、アメリカでは事業のスタートアップの敷居が資金面や心理的な面で比較的に低いため、どんどん新しいお店ができます。

その分、閉店もしくは売却してしまう確率も高くなります。

こうしてどんどん血流が入れ替わるように、たくさんのお店が出来、そしてたくさんのお店が売りに出されるというわけです。

こうした特徴から、アメリカではたくさんの案件が市場に並ぶため、玉石混合、良い案件も悪い案件も多く出てきます。

故に見極める目を持つ者にとっては多くのチャンスが見つかる市場であるともいえるでしょう。

アメリカ飲食業界進出に際する障壁やリスク

許認可の障壁

飲食業における進出では、特に許認可と雇用についての障壁を考慮しておくべきです。

飲食店の許認可は都市や州によって異なりますので、それぞれのルールをしっかりと確認しておく必要があります。

さらに、雇用についても日本とはだいぶ感覚が異なりますので、日本で行っているような求人募集や採用基準設定では通用しないことも多いため、現地の人事に通じている人を用いることが欠かせません。

M&Aという手法を用いれば、許認可や雇用リスクは緩和いたしますが、反対に下記にあげるハードルも見えてきます。

小さな飲食店オーナーも侮れない

アメリカは日本よりはるかにM&Aの件数が多く規模も大きい国です。

M&Aそのものについての考え方も日本人とは違く、自分が作った会社が大きくなったらそれを売って大きな資金を得ることを一つの成功と捉えていますし、事業をスタートしたり拡大したりするために、既存の企業を買収することを効率の良い方法だと見ています。

これはたとえ事業規模が小さな飲食業オーナーであっても同じです。

彼らはM&A交渉に慣れていますので、強気に出てこられることが多いです。

不慣れな日本人バイヤーではカモにされてしまうかもしれません。

小さな案件程、スピードが速い

また、全体的に日本よりもM&Aのスピードが速いです。

特に飲食店の様な小規模から中規模の事業は、ある程度条件が折り合えばすぐに交渉が成立してしまうこともあります。

そのため、リサーチや交渉などに時間をかけ過ぎると、他にさらわれてしまうことも珍しくありません。

日本でのM&Aの感覚ではなく、よりスピード感を持って行うことが重要になってきます。

アメリカ飲食業進出がもたらすベネフィット

アメリカでは外食産業が盛んです。それは人々が外食を多く利用するということに他なりません。

そのため、現地にない目新しいもの、魅力的なものを提供できれば大きな事業に発展する可能性を秘めています。

特に日本食は人気ですし、まだアメリカに進出していない料理もたくさんあります。

また、アメリカは外食チェーンの規模が大きくノウハウも豊富ですので、その本場に進出することによってグローバルなノウハウを得られるというベネフィットも大きいです。

アメリカ進出今後の展望

現在、アメリカにおいて課題だった新鮮な魚介類の仕入れなどが次第に発展していき、日本からの進出がしやすくなるため進出企業の増加が予想されています。

さらに日本の高級な食材の認知度も高まり、アメリカでも富裕層を中心にこれを求める声が高くなっていますので、単価の高い飲食店の進出が増えることも期待されています。

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