当社北米現地マネジャーによるコロナ後の市場展望

実際に北米現地にてマネジメントしている当社スタッフは、コロナ後のアメリカ市場を以下のように捉えています。

目次

今後のアメリカ経済は回復に約1年を要する

GDPと失業率の悪化

アメリカ連邦下院予算委員会の報告によると、

GDP推移は2020年第1四半期マイナス4.8%、第二四半期マイナス38%、第三四半期プラス21%、第4四半期プラス10%、2021年はプラス4%。

彼らの失業率予測は2020年度末11.5%です。

参照 https://www.cbo.gov/publication/56368

リーマンショック時との比較

リーマンショックの時はおおよそ2年かけて悪くなり、その後2年をかけて正常な経済に戻りました。

今回は3ヶ月かけて一気に悪くなったが為に、その反発から当時よりも圧倒的に回復支援策が多く急ピッチで行われています。

その為、リーマンショックからの回復ペースと比較して考えると、今回はおよそ1年程度で正常な経済に戻るものと予想されます。

(観光業はリーマンショックとも全く状況が異なるため除いて考えています。)

今後の経営方針を長期視点で考える

経済サイクルから考える展望

covid-19の影響を長期の経済サイクルとして考えてみます。

本年の数値そのものは極端に悪くなることが予想されますが、当然これまでも経済悪化した年はあります。

経済サイクルという視点で、過去の悪化年度を見てみますと、悪化状態は非常に短期であったことが読み取れます。

単純に経済サイクルのデータ上では今後10年程度プラスGDPが続く可能性もあります。

楽観的とも捉えられるかもしれませんが、大局的視点では今後のプラス期待値に対応した準備が求められるものと考えます。

参照 https://www.statista.com/statistics/188165/annual-gdp-growth-of-the-united-states-since-1990/

回復過程でのチャンスを見極める

経済は相場と同様に完全なる予測は立てられません。

しかし未だアメリカは人口増加しており、人々の消費願望が高くあるため、リーマン時のような虚構のバブル経済ではなく実需経済として成長しています。

世界中で混乱を起こしたcovid-19ですが、この回復過程においてチャンスが増えてくるという状況がやってきます。

油断は禁物ですが、そのうえで我々経営層はこのチャンスを見極めていくことが重要であると考えます。

アメリカ進出をもっと簡単に…「ターンキーM&A」

今も人口増加を続けるアメリカ市場は大変魅力的。日本からのアメリカ企業M&Aも加速を続けています。

しかし国際間の取引には国内では想像できないようなリスクも存在するため、大きなハードルを感じている企業も少なくありません。「ターンキーM&A」は、そんな国際間ギャップを低減し日本企業のアメリカ進出をより身近なものとします。

海外進出時の異文化リスク、人材リスク、継承リスクなど様々な問題を低減します。
今後の事業戦略の選択肢のひとつとしてお留め置きください。