緊急トラブルが発生いたしました

皆さん、こんにちは。

今日は、私たちが実践した緊急のトラブル対応についてお話したいと思います。

本年10月、私たちがマネジメントサービスを提供しているクライアント様の米国法人で、ある問題が発生いたしました。その問題とは、経理コントロールの不備により、2か月分の給与計算に誤りが見つかったというものです。そのため直ちに給与計算の監査(タイムカードと給与計算が一致しているかどうかなど)が必要となりました。アメリカでは、連邦政府と州政府への源泉徴収および給与計算の報告が四半期ごとに義務付けられています。

発見時間はアメリカ現地時間の夕方です。現地法人の従業員には夕方以降に業務を依頼できません。そもそもその従業員によってもたらされたアクシデントではありますが、私たちはそれを言い訳にできません。全ては私たちの責任となります。

この緊急事態の中で、私たちがとった手段を皆さんにご紹介したいと思います。

(コロンブスの卵理論のようなもので、「なんだ」と思われるかもしれませんが。)

緊急を要した私たちは、https://www.upwork.com/ というウェブサイトを利用して、5時間以内に給与計算監査をしてくれる人を世界中から募集しました。

結果、ものの30分で作業できる人を見つけ出し、そこから5時間以内に監査は完了しました。

また、嫌がる現地従業員に無理やり残業代を支払って対応してもらうケースと比較してもはるかに安い金額で済みました。(補足ですが、アメリカでは「従業員は奴隷ではない為プライベートを侵害することはできない」という考え方が根付いています。)

アメリカの現地従業員に一切不快感を与えることがなかった点と、また、全世界を利用したために物価の違いから安価で済んだ点など(協力者様も喜んで実施していただきました)、今回の緊急アクシデント対応は成功と呼べる結果となりました。

当初不可能と思える緊急事態であっても、それを解決しようという強い意志があれば時間内にプロジェクト達成できる場合があるのだなと、実感した事例でした。