ロサンゼルスという都市の特徴

ロサンゼルスはアメリカ西海岸にあり、様々な人種が入り乱れ住む多様な地域です。
観光でも有名で日本人にとっても知名度の高い場所であり、第三次産業を筆頭に、経済規模が非常に大きく、日本企業が海外進出をしたり投資をしたりするのにも最高の環境です。
目次
ロサンゼルスってどんな街?
ロサンゼルスはアメリカの西海岸にあり、南はメキシコとの国境にも近いところに位置しています。カリフォルニア州に属していて、この地域一帯では最大の経済圏を誇っています。
カリフォルニアはゴールドラッシュで、非常に多くの人が移住してきたという歴史もあり、開拓者精神が強いところでもあります。そのため、様々な面で自由で開放的な考え方が強調されることがあります。
ロサンゼルスにはハリウッドやビバリーヒルズなど、日本人にとってもよく知られたスポットがあり、観光地としても人気があります。日本人の居住者も多く、ニューヨークに次いでアメリカでは第二の日本人が多い地域となっています。その理由の一つは、強い経済圏を構築しているという点にあります。アメリカ国内で見ると、ニューヨークの次に経済規模が大きいとされていて、あらゆる産業が存在しています。
非常に強力な第三次産業
ロサンゼルスは、すべての産業において強い経済圏を作っていますが、特に第三次産業は世界屈指の強さを持っています。観光業という面では、世界中からの観光客がシーズンを問わずやってきます。しかも、日本やヨーロッパなどの豊かな国だけでなく、中南米などからも訪れやすいということで、様々な層の訪問客があります。
商業や金融業も非常に強く、特に貿易や開運によって世界中の物資の発着地ともなっています。さらに、金融センターとして発達していて、世界の中でも有数の金融街を構成しているのです。
そして、なによりも情報通信系の産業は世界屈指の規模と質を誇ります。映画産業はハリウッドを中心に、まさに世界をけん引する存在となっています。さらに、カリフォルニア州全体でIT関連の企業が大きな活躍をしているのも特徴で、日本企業もIT系の企業が海外進出をする際、ロサンゼルスを一つの拠点とすることが多いです。
また、画期的な技術やアイディアを持つベンチャーが生まれることが多いのも、このカリフォルニアエリアであり、新しいIT時代を作る拠点ともなっています。
どんな人種が多い?
人種の構成を見てみると、ヒスパニックもしくはラテン系が全体の半分近くを占めています。その次に、白人が3割弱、アジア系が1割程度、同じく黒人が1割弱となっています。アメリカは様々な人種が集まる国ですが、中でもロサンゼルスはその傾向が強いです。
特にラテン系は、南にメキシコとの国境があり中南米から簡単に行き来できることもあって、合法非合法を問わず非常にたくさんの人が流入してきています。また、地域としても移民を寛容に受け入れる傾向が強いため、どこに行ってもラテン系やアジア系、黒人を目にすることができます。
また、エリア内にはチャイナタウンや日本人街などのコミュニティもできていますし、それぞれの国もしくは地域の物品を扱うお店も多く見かけます。言語という面でも、当然英語がメインなのですが、非常にバリエーション豊かな言葉を聞くことができます。特に、ファストフードなどの飲食店ではスペイン語を仲間内で話している様子を見ることができます。
治安は?
以前はアメリカの中でも、特に犯罪件数が多いところとして知られていました。しかし、今では様々な政策が実行され、全米5位の治安の良さを誇る地域となっています。もちろん、いわゆるスラムエリアは時間帯によって治安が悪化し、よそ者は立ち入らない方が良い状況は見られます。しかし、普通の生活を送っている分には、夜間であっても安全に出歩けるくらいです。
ロサンゼルスにおいて、過去に治安が悪化した原因の一つはギャングの存在が大きかったとされています。アフリカ系やラテン系のギャングが拠点を構えていて、いくつものグループが抗争によって激しい暴力の応酬をするという事態も起きています。現在でも多数のギャングが存在していて、注意を払うべき存在となっています。
日本企業が進出するメリット
ロサンゼルスは日本企業にとって様々なメリットを持っています。
まず、すでにたくさんの日本人がビジネスや個人目的で住んでいるため、情報が得やすいという点です。また、駐在するにしても、日本人向けのサービスや飲食店がありますので生活しやすいのもメリットです。
さらに、西海岸ですので、アメリカの中では日本に近く移動時間が少なくて済むことや、時差が短いというのも利点です。なによりも、ITや観光、商業などの面で世界屈指の経済規模と、先進的なアイディアを持っていますので、日本企業が活躍したり吸収したりできる点が多いのです。
アメリカは、海外進出をする上で一つの重要な国ですが、その足掛かりとなるのがロサンゼルスというわけです。